「田舎には仕事がない」とか完全にウソ

「田舎には仕事がない」とか完全にウソ


こんにちは、高知からイケダハヤトです。よくある誤解について書いてみます。

「田舎には仕事がない」とか完全にウソ

ほら、「田舎には仕事がない」ってよく言いますよね。あれ、マジで嘘なんですよ。本当です。田舎で暮らしたことがある方なら、同意していただけることでしょう。事実として、田舎には仕事が山のようにあります。 ただし、「都会のような仕事はありません」ということは、前置きとして必要でしょう。 ぼくが住んでいる高知県本山町には、出版社も、外資系コンサル会社も、大手メーカーも、ウェブ制作会社も、百貨店もありません。そもそも大企業が存在しません。どうしても「大きな会社でサラリーマンとして働きたい」なら、おとなしく都会に出るのをおすすめします。 都会のような仕事はありませんが、田舎には田舎の仕事があります。十分飯を食うことも可能です。 具体的に解説していきましょう。

役場の職員、地域おこし協力隊

まず、意外とポピュラーでとっつきやすいのが「役場勤め」。 今週の行政連絡でも、本山町の事務職員募集の案内が来ていました。ウェブサイトから詳細見れるので、高知の山奥に移住したい人はぜひチェックしてみてください。 スクリーンショット 2015 07 20 11 32 56 公務員的な枠としては「地域おこし協力隊」も、幅広い地域で利用できる雇用です。まだまだ規模拡大していくとのことなので、移住を希望する多くの人にとって「協力隊」は現実的な選択肢になるでしょ。 スクリーンショット 2015 07 20 11 35 06

農業

こちらに来てからほんっとーによく聞くのが、「農業本気でやりたい若者っていない?」という言葉。 農業はまだまだ雇用ポテンシャルがあるようで、「土地はもうあるから、あとは人さえ来てくれれば、規模拡大できるんだけどねぇ…」という農家さんに頻繁に出会います。農家さん側には雇用はあるんですが、マッチングの面で課題があるのが現状です。いい求人サイトでも立ち上がればいいんですけどねぇ…。 加工品やブランドを作る方面は人気があるようですが、「本気で農業をやりたい」という人が少ないそうです。農業に対してモチベーションがある人は、引く手数多だと思っていいかと。とにかく情報を見つけるのが難しいので、まずは現地に来て情報収集することをおすすめします。本気の方は、ぼくが高知の若手農家さんに繋ぎますよ。

事業継承

田舎には「後継者がいればビジネスを十分続けるんだけど、見つからないからやめてしまった」という話があふれています。ほんっとーにもったいない。 高知では、たとえば四万十の遊覧船が、先日後継者不足を理由に運営停止しました。

 高知県四万十市の四万十川河口域で遊覧船を運航していた「四万十川観光開発」(四万十市山路)が、3月末で営業を休止している。観光客の落ち込みに加え、台風などで航路復元の浚渫(しゅんせつ)費用がかさむことなどが原因。 四万十川橋(赤鉄橋)より下流で国土交通省が運航を認めている遊覧船業者は四万十川観光開発だけで、関係者は「四万十川観光のシンボル的な存在。灯を消したくない」と事業の継承者を探している。 高知新聞:高知のニュース:経済 | 社会:高知県の四万十川遊覧船が休止 航路浚渫が業者に負担 継承者募る

これはたまたまニュースになっていますが、ニュースにならないものを含めると、本当に無数の事業が「後継者不足」を理由に廃業に至っています。もったいなさすぎる…。 農業と同じで、こっちも情報のマッチングだと思うんですよね。「後継者募集」に特化した求人サイトとかやれば、けっこう儲かると思います。本当に。誰か高知でやってくださいよ。せっかく培った事業が消えていくのは、地域にとって大きな損失です。

自伐林業

最近注目が高まる「自伐林業」も、田舎でできる「稼げる仕事」です。 耳慣れないキーワードですが、「自伐林業」はざっくりいうと「小規模な資本でスタートできる、副業前提の林業」です(こちらが参考になります)。 スクリーンショット 2015 07 20 11 44 05 高知は「自伐林業」の先進地で、すでに数十名の方が林業をスタートしています。話を聞いたところ、元ひきこもりの男性なんかも林業で飯を食っているというから、間口の広さに驚かされます。 スクリーンショット 2015 07 20 11 44 47 よくよく考えれば、山の中は「木材」という資源にあふれているわけです。これを使わないのは、おかしな話ですよね。ちゃんと研修を受ければ毎年100〜200万円くらいは稼げるそうです。まだまだ新しいキーワードですが、田舎暮らしがしたい人にとっては、かなり現実的な選択肢になっていく予感がします。 イケダハヤト事務所としても、アシスタントに自立してもらうため、自伐林業研修の参加は必須にしようと思っています。本当に自伐林業は食えるのか、続報はFUTURE LEAGUEとぼくのブログでお待ちください。

アルバイト

ここら辺は人口規模にもよりますが、田舎には「アルバイト」も普通にあります。ぼくが住んでいる嶺北地方は人口1万人ですので、ちょっと中心部を歩くと、ごくごく普通にアルバイト募集の張り紙がかかってます。もちろん時給は安いですが、その分生活コストも低いわけで、十分生活はできると思われます。 独身の若者なら、「着の身着のままで移住して、アルバイトで食いつなぎつつ、人とつながって仕事を増やし、同時に自分でも仕事を作っていく」というのもぜんぜんありだと思います。「なんとかなる」と思ってくると、けっこうなんとかなっちゃいますよ。

仕事を創る

田舎では「起業」も簡単です。といっても、そんなに大袈裟な話ではなく、たとえば山菜を収穫して乾かしてネット販売したら、もうそれは「起業」ですよね。「観光ガイド」を名乗ってウェブサイトでお客さん集めてもいいでしょうし、空き家ゲットして回収してAirbnbに出してもいいでしょう。 とにかく田舎は「プレーヤーが少ない」ので、マーケットニーズを満たすことはそう難しくありません。地域にないものだらけですから。たとえば「いいゲストハウスがない」なら、自分で作っちゃえばいいんです。自伐林業とかと合わせれば、それなりに儲かると思いますよ。 田舎暮らしの面白さは、ここにあると思います。仕事創り放題ですよ、本当に。ぼくもいろいろ創業していきますよ。自分で仕事を創るモチベーションがある方なら、どんな田舎でも「なんとかなる」と思います。プレーヤーが少ない分、行政などの創業支援もけっこう手厚いですしね。

来ないとわからないと思います。

まぁ、多分、読んでもわからない話だと思います。実際に来てみないと、どんな仕事がどのように求められているかは、掴みにくいでしょう。田舎に行ってリアルに仕事を探してみれば、ぼくが言っていることがわかると思われます。 日本にはさまざまな地域がありますが、ぼくが見ているかぎり、高知はやはりおすすめですね。まずは高知市・南国市などの中心市街地にソフトランディングして、そのあとゆっくり田舎で仕事を探していく、という順番がいいでしょう。沢田マンションにでも入居して、のんびり仕事を探索してみてください。

この記事を書いた人

イケダ ハヤト
イケダ ハヤトプロブロガーTwitter:@IHayato
1986年神奈川県生まれ。2009年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、半導体メーカー大手に就職。と思いきや会社の経営が傾き、11ヶ月でベンチャー企業に転職。ソーシャルメディア活用のコンサルタントとして大企業のウェブマーケティングをサポートし、社会人3年目に独立。会社員生活は色々と辛かったので。2011年からはフリーランスのプロブロガーとして、高知県を中心にうろうろしています。著書に「年収150万円でぼくらは自由に生きていく(星海社)」「武器としての書く技術(中経出版)」「新世代努力論(朝日新聞出版)」などがある。